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備長炭とは

備長炭とは     

1.名前の由来  備長炭の歴史は古く、平安朝(800年代)の頃に始まると言われています。伝説では、弘法大師が中国から製炭技術を持ち帰り、和歌山県の各地に伝てくれたとされています。当時は、熊野炭、日高炭、田辺炭などと呼んでいました。
 江戸時代に入ると紀州藩は生産量、炭質ともに日本一を誇っていました。
 
 「備長炭」の名称で使われるようになったのは元禄時代(1700年代)に入ってからです。その頃、紀州田辺に"備中屋長左ヱ門"という商人がいました。
 
 炭問屋を経営していた備中屋長左ヱ門は、田辺で作られる木炭に、備中屋の「備」と長左ヱ門の「長」から「備長」の屋号をつけ、「備長炭」と名付けて、江戸に向け販売したのが、備長炭の名の由来と言われています。
 当時、田辺炭は、秋津川村(田辺市秋津川)で盛んに産出されており、秋津川が「備長炭発祥の地」とされています。

2.「備長炭」は、樫の木の蒸し焼き?  備長炭は、ウバメガシ(姥目樫)などの樫の木を材料に作られている堅い良質の白炭(しろずみ)のことです。

 炭は、焼く温度によって黒炭、白炭に分けられます。黒炭、白炭とも製炭法はほとんど変わりませんが、最後の炭の消し方によって違いが出てきます。

 炭は、窯の中で蒸し焼きにされます。窯の中で原木の炭化が進みます。炭化が終わったところで窯口をふさぎ、窯が冷えてから炭を取り出すと、炭には火がついていないので真っ黒です。これが「黒炭」です。
 
 一方、炭化が終わったところで窯口を全開して空気を入れると、炭は、赤熱化し黄金色に透き通ります。これを窯の外にかき出し、消し粉(水を加えて湿気を持たせた木の灰)をかけて消化冷却します。

 灰をかぶった炭の表面は白いので「白炭」とよばれます。備長炭はこの白炭の代表的なものです。尚、空気を入れる頃合と、炭をかき出す頃合は、炭焼き職人の長年のカンと経験で窯の外に出ている炭焼きの煙の色によって判断します。これにより、炭の良し悪しが決まるのです。

3.鋼鉄と同じ堅さを持つ備長炭  備長炭を使ったことのある人はおわかりでしょうが、たたくと「キーン」という金属音がします。備長炭は農林規格で1)原木に樫(姥目樫や白樫、荒樫など)を用い、2)硬度が15度以上と決められています。尚、通常の備長炭の硬度は20度で、なんと鋼と同じ硬さを持っているのです。

 最近は、硬度が15度程度の質の良くない物も販売されていますが、備長炭の良否は、水に入れてみるとよくわかります。姥目樫を原木とした備長炭は水に沈み、樫や楢を原木とした物は水に浮かびます。

4.紀州備長炭が日本一の理由  日本の備長炭生産地ベスト3は、和歌山県、高知県、宮崎県です。それぞれに優れた品質で、和歌山県産のものは「紀州備長炭」の名でよばれています。紀州備長炭の中でも当店のある田辺市から南部川村にかけての地域で製炭される物が高い評価を得ております。

 最高品質といわれる理由は、
 1)原木に、材質が緻密で水分の少ない姥目樫(30〜50年産)を使っている。
 2)天井を良質の粘土で構築した備長窯で焼く。

 ことにあります。ウバメ樫と備長窯の粘土は、田辺市から南部川村にかけての丘陵地帯で産出されるものが最高とされています。

最近急増している中国産備長炭は、炭材に姥目樫を使っていますが、中国のウバメ樫は10年程度で大きくなっているものが多いため、良い原木ではなく、備長窯の粘土も違うために、品質は日本産程よくありません。専門家が見れば、国産か中国産かはすぐに見分けることができます。