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◆小平(こびら)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「日原」(昭和33.5)を使用したものである

所在:益田市匹見町澄川(ひきみちょうすみがわ)
地形図:石谷/日原
形態:谷沿いから支流にかけて家屋が散在する

離村の背景:多くが豪雪、のち移転事業
標高:約300m
訪問:2013年5

 

 大字澄川の南西部、匹見川左岸の支流沿いにある。当集落の少し上流にも家屋群があるが、これは日原町【現・津和野町】の大山谷集落。
 地元の方の話によると、昭和38年の豪雪で多くが転出し、最終的に無住となったのは昭和42、3年頃であったという。自給用の田を作り、薪炭の生産で生活。
 集落へのルートは関ヶ原より谷筋を登るもの、谷口下(たにぐちしも)より小平峠を越えるもの等があるが、前者を選択。「御大師堂(おだいしどう)の滝」の案内に従い、山道を歩く。道は四輪車が通れるほどの幅があり、奥でも廃車が見られることから往時は集落まで車輛が往来していたよう
 谷口下方面からの道と合流し、明るく開けてくる辺りが集落跡。現地では本流沿いに屋敷跡1箇所、支流沿いに屋敷跡?1箇所と墓地(城市家)が見られた。墓地では現在でも管理されている。墓のある支流とは別に南西方向に延びる大きな支流(写真8)があるが、荒廃のため進入できず。こちらにも複数の宅地があったと思われる。
 町誌によると、県による過疎地域対策事業のため3戸19人が集団移転。広見小虫でも事業の一環として同様に行われている。広見の移転時期は昭和45年12月であり、小平も同時期と思われる。

 


写真1 道中の二輪車

写真2 御大師堂の滝

写真3 集落付近の道


写真4 本流の屋敷跡にて


写真5 同

写真6 支流の屋敷跡?にて

写真7 墓地

写真8 別の支流。谷沿いは水田跡

 

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