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◆作六ツシ(さくむつし)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「冠山」(昭和33.5)を使用したものである

所在:揖斐川町櫨原(はぜはら)
地形図:冠山/冠山
形態:谷沿いに家屋が少数集まる
離村の背景:非居住地?
標高:約550m
訪問:―

 

 揖斐川の支流、扇(おうぎ)谷(写真)の上流にある。古い地図では23軒の建物が見られる。
 
かつては扇谷に沿って林道が通じていたようだが、現在は徳山ダム湛水に伴い林道も水没。
 
山小屋の方(三軒屋参照)の話では、人家のある場所ではなかったという。
 
「角川」の大字櫨原の説明の中に「耕地は扇谷沿いの緩斜面にもあり、遠距離の扇谷には出作小屋も多い。」という一節があり、ここも出作小屋があった場所だったのだろう。
 『徳山村史
に、「むつしとは、いったん焼畑を作って一五、六年から五〇年前後放置した土地の名称で(略)徳山村では多くあらしというが、櫨原ではむつしともいったようである」とあり、地名に関連するものと思われる。また伝承では「作六ツシは、昔から神のさわりがあって、村人のだれも仕事のできない所であった」とある。

 


(写真 扇谷)

 

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