紀州備長炭ができるまで

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紀州備長炭専門店 田中商店
炭と木酢液のお店

和歌山県田辺市
新万17-18

TEL 0739-23-3252

 

火鉢の使い方

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 火鉢を購入されても最初のセッティング方法や紀州備長炭の扱い方を知っている人も少なくなってきました。そこで、当店の地元に伝わる火鉢のセット方法と冬場の火鉢での紀州備長炭の扱い方をご説明いたします。新しく火鉢を購入されたお客様は、参考にしてくだされば幸いです。

 下記の説明は、あくまでも当店の地元に伝わるものですので、地方によってはセットの仕方が違う場合もあると思います。関東では灰だけというところも多いようです。また、長火鉢のような金属製の炉の場合は灰だけのほうがよいと思います。


     1.火鉢のセッティング方法
     2.新しい炭の追加の仕方
     3.灰のお手入れ方法


1.火鉢のセッティング方法

火鉢のセッティング。用意するもの。
火鉢 使用した火鉢は直径45cm・高さ28cmのものです。
赤土 山へ行って適当に掘ってきたもので大丈夫ですが、都会ではホームセンターへ行けば手軽に入手できます。赤玉土という名称などで販売されています。14sで300円程でした。
当店の灰を8リットル用意しました。16リットルあればなおよいです。
その他 土をこねるためのバケツやビニール手袋などがあれば便利。
火鉢のセッティング。バケツへ赤土を入れる。 バケツへ赤土を入れます。
火鉢のセッティング。少しだけ水を入れてこねる。 少し水を入れてこねます。水は、できるだけ少なくして硬い目にこねあげます。
火鉢のセッティング。火鉢の下にまんべんなく敷く。 赤土がこねあがりましたら、火鉢の底へまんべんなく敷いていきます。だいたい10cmくらいの厚さにします。(長火鉢の場合は、灰箱の側面にも赤土を塗ったほうがよい場合もあります。ただ、長火鉢の場合は、メーカーによって赤土を禁止している場合もございます。)

赤土は湿っていますので冬場だと1週間から10日程度(赤土の表面が乾くまで)、太陽の日にあてて乾かします。赤土は左の写真よりもっと堅くするのがいいです。

水が浮いてきたときは、
新聞紙などに水分を吸わせてやるとよいです。
火鉢のセッティング。ある程度、赤土が乾くと灰を入れます。 ある程度、赤土が乾きましたら灰を入れて完成です。灰は、購入した量の3分の1くらいは残しておくのがよいです。灰は、必ず信用できる業者で購入ください。まがいものの灰(消粉など)ですと、炭がうまく燃えません。(当店で販売している灰は、もちろんほんまもんです。)
火鉢のセッティング。灰を入れたらすぐに紀州備長炭を焚く。 灰を入れたら、すぐに備長炭を焚き始めましょう。下に敷いている赤土は、まだ、完全に乾燥していません。

灰がその水分を吸うのを防ぐために、灰を入れたら、すぐに備長炭を焚くのがよいです。備長炭を焚き続けることにより、数日で赤土の水分は飛んでしまいます。水分が飛ぶときに灰が堅く固まることもあります。その場合は、固まった灰を取り除き、残しておいた新しい灰を足してください。

火鉢の試運転は、玄関などでされるのがよいです。赤土が完全に乾いていない場合、畳の上で試運転をすると湿気で畳が濡れる場合があります。

(写真の備長炭は、当店の紀州備長炭多目的用です。)

藁があれば、燃やして中央の部分だけでも藁灰を入れるとより良いです。
火鉢に火を入れる前には、火鉢の下に座布団などを敷いておくことをお奨めします。

赤土は、断熱材となりますが、やはり底の部分は熱くなります。火鉢を畳の上などに直接置きますと、畳が焦げてしまうこともあります。使い始めは、底の部分の温度にもご注意くださいませ。赤土を入れるまえに、火鉢の底にガラス繊維などの断熱材をしいておいてもよいです。昔は、石綿を入れることもあったようです。

備長炭の焚き方は、火鉢の中央部分の灰を少し掘り、そこに火起こし器で起した備長炭を入れます。一度、火入れをした火鉢は、出来るだけ焚き続けるほうがよいです。灰が一度冷えてしまうと火の起こりが悪くなります。夜、寝る前に大きい目の備長炭を入れて灰を掛けておくと朝まで燃え続けます。ただ、文字で書くほどには簡単にいきません。

2.新しい炭の追加の仕方

炭の追加。基本は、夏下冬上です。 冬場に硬く引き締まった本当の紀州備長炭を火鉢でお使いになるのは、少しコツが入ります。一度コツを覚えると、火持ちのよさと火力の強さとで、他の炭は使えなくなるほどです。。

参考にしていただければと思います。
基本は、夏下冬上(かかとうじょう)です。
よくおこった紀州備長炭。分り易いように鉄瓶や五徳は外しています。
追加する紀州備長炭は、あらかじめ火の周りで温めておくとよいです。爆跳を防ぐのと火着きをよくするためです。
おこっている紀州備長炭をばらけさせて中心を空けます
中心に追加の紀州備長炭を入れていきます。
新しい紀州備長炭を上から囲むように、おこっている紀州備長炭を置きなおしていきます。
紀州備長炭を追加しましたら火床のまわりの灰を寄せるようにして紀州備長炭を覆っていきます。
20〜30分もすれば、左の画像のように新しく入れた紀州備長炭もおこってきます。

冬場に新しい紀州備長炭を着火する際に大事なことは、種火を上に置くことと灰が十分に温まっていることです。
夜寝る前に大きい目の紀州備長炭を入れて灰を被せておきますと朝まで燃え続けます。
火鉢に一度、火を入れましたら消さずに焚き続けるのがよいです。
火の用心と換気に気をつけてください。

火鉢は、七輪などと違い、下から新鮮な空気がはいらないため炭が燃えるには過酷な条件となります。慣れるまで、試行錯誤を繰り返して、備長炭使いの達人を目指してください。火鉢の炭が思うように扱えるようになれば一人前です。


3.灰のお手入れ方法

灰のお手入れ。 火鉢を使っていますと、たまには灰のお手入れをする必要がございます。頻繁にすることはないですが、火鉢の中の灰が固まってきたときやシーズンの終わりには綺麗にしてあげるとよいです。時間的には、30分も掛かりません。
灰のお手入れ。わら灰を取り除く。 当店で使っている火鉢には灰の上にわら灰をいれていましたので、わら灰のみを綺麗に取り袋へいれます。
灰のお手入れ。灰の塊や炭の燃えカスを取り除きます。 灰の塊や炭の燃えカスを取り除きます。
灰のお手入れ。灰をふるいに掛けます。 灰を取りふるいに掛けていきます。ふるいには、目の大きさの違う網を3枚くらい重ねて使えば、2度3度とふるいに掛ける必要がありませんので作業が早く進みます。
灰のお手入れ。ふるった灰はビニール袋へ。 どんどんふるいに掛けていきます。ふるった灰は、ビニール袋の中に落ちるようにしています。
灰のお手入れ。ふるいの灰は、捨てる。 ふるいに入れた灰が、ほとんど落ちましたら、上に残っている塊を捨てます。塊は、つぶして、再度ふるいにかけてもよいですし、そのまま畑などに捨ててもよいです。
灰のお手入れ。赤土が見えたら終了。 火鉢の下に敷いた赤土が見えてきましたら、そこから下は、赤土ですので、ふるいに掛ける必要はありません。ビニール袋に入れた灰は、そのままビニール袋に入れて来シーズンまで保存してもよいですし、火鉢にもどしておいてもよいです。火鉢もシーズンの終わりには、できれば大きなビニール袋に入れて片つけるとよいです。