地元で働くようになったきっかけは。

和歌山高専(御坊市)を卒業後、大阪府の海洋土木資材メーカーで8年間働きました。そんな中、世話になっている地元の人から「そろそろ田辺に戻ってきたら」と言われたことから、本気でUターンを考え始めました。もともと地元の田辺が好きでしたし、長男としていずれは親の面倒を見なければと思っていました。親の面倒を見るようになった時、頻繁に会社を休んで帰省することはできないからです。
また、当時は同じ田辺出身の妻との結婚を控えており、将来、子育てをするようになった時や家族の誰かが病気になった時を考えると実家の近くに住む方が心強いと思いました。
お盆の帰省時にUターンフェアに参加しました。専門職から一般的なものまで多様な業種がある中、前職と同じ土木関係の今の会社に申し込みました。

現在はどんな仕事をされていますか。

会社は測量・設計業、電気の安全供給のための保全業務などを営んでいます。私は技術職として、官公庁から発注される調査・設計業務を主に担っています。現地調査や設計計画、図面作製などです。前の会社ではやったことがなかった分野で、入社時は設計の「せ」の字も分かりませんでした。お客さま、上司、仲間のおかげで少しずつ学ばせていただき、コンクリート診断士など資格取得にも取り組むことができました。
地域に密着し、ドローンなどの技術も素早く取り入れて活用している会社ですので、自分の故郷の地域発展のために貢献できればと思います。

紀南での生活はどうですか。

現在は3人の子育てに忙しくしています。子どもが通う小学校、幼稚園がともに会社から距離が近いため、病気や急な用事に素早く対応できます。実家に頼れるのもいいですね。
また、生活費を考えると和歌山は暮らしやすいです。地元の新鮮な野菜や魚が食べられるし、阪和自動車道のおかげで県外へ買い物や遊びに行くのも便利になりました。

紀南での就職を考えている人へ

Uターン前は、地元に戻っても仕事があるのかという不安もありましたが、今は地域に根差した優良企業がたくさんあると実感しています。現在、県外で働いていて、今後地元で働きたいと考えている人は、Uターンフェアを活用して地元で活躍していただければと思います。

取材:紀伊民報

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