◆川向(かわむかい) 所在:岩沼市寺島(てらしま)字川向・字北新田(きたしんでん)
大字寺島の東部、仙台湾に面した海沿いにある。蒲崎(かばさき)地区から貞山堀(ていざんぼり)を挟んだ対岸の集落。道路沿い(海側)の家屋群は字川向で、貞山堀沿いの家屋群は字北新田に属する。手持ちの地形図での表記は「須賀原」となっているが、詳細は不明。 ※1 東日本大震災により人が住めなくなった土地を活用し、沿岸に整備された造成地。相野釜公園・藤曽根公園・二野倉公園・長谷釜公園・蒲崎公園・新浜公園の6つの公園と園路からなる。各公園に築かれた丘と丘を園路で連結することで津波を減衰させ(「緑の堤防」)、また緊急時の避難場所としての役割も持つ。さらに震災の記憶や教訓を伝える防災教育の場としても活用されている。1,000年先まで子供たちが笑顔で幸せに暮らせるよう願いを込めて命名(公式サイトより要約) 千年希望の丘公式サイトや『東日本大震災岩沼市の記録』では「蒲崎地区」として一括して扱われているため、当地区個別の詳細は不詳。1970年代の航空写真では、字川向に15棟ほど、字北新田に10棟ほどの建物が整然と並んでいる。なお旧版地形図では砂鉄採取が行われていたことが窺え、集落の発生は比較的近年になってからであるよう。
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写真1 集落跡。道路の左側に家々が並んでいた。正面は避難丘 |
写真2 避難丘より集落跡を望む(南半分) |
写真3 同(字北新田)。川の向こうは蒲崎本村 |