六月末から日本中を覆った猛暑が頂点に達した七月末から八月初めにかけて、南方邸とその近郊で目にした夏の横顔をいくつか。
旧南方邸、熊楠の書斎の前に青々と葉を茂らせるアンドウミカンの樹。去年は実が一つしか付きませんでしたが、今年はずっしりとした実がいくつもさがっています。まだまだ樹勢は衰えていないようです。[2004. 7.28, 南方邸庭にて]
富田川の川霧。山の方はガスがかかっているなとおもっていたら午後には猛然と雨が降り出したある日の夕暮れ時、雨が一息ついた後の川面は深い靄に包まれていました。連日の暑さからやっと逃れたひとときでしたが、日中の熱気を保った川の流れは暖かいままだったのでしょう。[2004. 8. 5, 和歌山県西牟婁郡上富田町の富田川にて]
今年は、春からこのアオスジアゲハを南方邸でよく目にします。この日は、邸の母屋に、なぜか二羽が一度に舞い込んできました。このチョウはクスノキにつきますが、隣の旧松岡邸のクスノキがなくなったので、南方邸のクスに来るようになったのでしょうか。
窓の向こうは、60歳をとうに過ぎた小太郎がいるカメの池です。[2004. 8.12, 南方邸内にて]
撮影:田村義也
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