田辺市立「南方熊楠顕彰館(南方熊楠研究所改め)」は、今月着工の運びで、今週金曜日(10月8日)には施行業者による地鎮祭が行われます。すでに整地作業は終わり、夏までは青々としていた樹木も姿を消しました。
入口となる道路側から見たところ。
向かって右側(北寄り)を見たところ。右奥の角は、以前は竹の茂みになっていて、その奥は塀が壊れたままでした。
向かって左(南)側、旧南方邸の方。境のコンクリート塀の向こう側、母屋の手前の小庭には、カメの小太郎がいます。
今日は、ご機嫌がよいのか顔を見せてくれた小太郎。どうかすると、何時間も水面の下に沈みっぱなしのこともあります。
施設工事の間にも、邸では所蔵資料の調査・整理が進んでいます。新施設での運用を目指して、自筆資料のスキャニング作業を進めるディジタル画像チーム(岩崎、駒井、溝口)。
慎重に作業が進められている今回の作業場は、実は熊楠一家のお位牌のある仏間です。
この日は、二日続きの雨雲が吹き払われて、抜けるような秋空でした。メタセコイアを撤去した後の、邸庭中央の空き地から、下弦の月の残る(画面上辺左寄り)西の空を見上げたところ。画面左端は、変形菌ミナカテルラ・ロンギフィラを松枝夫人が見つけたという柿の古木。向かいのミカンの植え込みの手前には、裸になったバラの木が見えています。
足元に視線を落とすと、風のある日でしたが、ヤンマがついと飛んできては羽を休めていました。
ミカンの手前、バラの木の根本あたりに、タテハチョウが一羽。
風が立つと草木に止まって休んでいるようです。下は、同じ写真のクローズアップ。
写真:2004年10月6日。撮影:田村義也
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