着工前の南方熊楠研究所(仮称)予定地

−平成16年初夏−

 南方熊楠研究所(仮称)は、旧南方邸(南方文枝さんからの遺贈を受け、現在は田辺市の所有)の北隣りの田辺市市有地に建設されることが決まっています。庭にそびえていた大楠もすでに移植され、秋の着工へ向けて準備が進んでいます。

[Photo: Institute site, frontal view]

建設予定地を入口側道路(東側)から見たところ。

[Photo: Institute site, view from the corner]

敷地に入って見渡したところ。中央には、大きなクスノキがありましたが、すでに新庄総合公園に移植されました。扇ヶ浜の昔の海岸線からいくらも離れていないこの辺りの土は砂地で、移植直後はそのことがよくわかったのですが、春以降たちまち草におおわれてもうその跡もわかりにくくなりました。手前には折れたウメの枝が。

[Photo: An unknown left objet]

上の写真で画面奥に小さく写っている、なぞの置物。敷地北西角の竹の植え込みの前になります。

[Photo: biwa (Japanese medlar)]

その左側には、今でも勢いのいいビワの木が。今年も甘い実をたわわに実らせました。

[Photo: ume (Japanese plum)]

さらに眼を左に転じると、南側に南方邸が見えてきます。ウメの木は、去年の台風でかなり損なわれました。

[Photo: ageha]

木立の花に、アオスジアゲハが舞い寄ってきました。

[Photo: Minakata residence]

敷地中央から南側の南方邸を望む。左手が母屋、中央が戦後増築された水屋。その右側、熊楠の書庫は、木立に半分隠れています。敷地内のこうした立木などはみな、秋の着工前までに撤去されます。

写真:2004年6月28日。撮影:田村義也

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2004.10. 7 付記:施設工事開始直前、整地作業を終えた敷地の様子を掲載しました。

2005. 4. 5 付記:紀伊民報紙で、この敷地から新庄総合公園に移植されたアンズの木の開花が報道されていました(3月26日付)。

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