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◆久保(窪)(くぼ)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「村所」(昭和29.9)を使用したものである

所在:西米良村越野尾(こしのお)
地形図:村所
/村所
形態:山中に家屋が少数集まる
標高:約360m
訪問:
2024年1月

 

 大字越野尾の北西部、小川川(一ッ瀬(ひとつせ)川支流)右岸側の山中にある。旧版地形図には地名の記載がない。
 
当初はその立地から鷹之巣八重の一部とも考えたが、所属の大字が異なっていることや距離を隔てていること、そして資料の閲覧の結果別の集落であることが分かった(後述)。
 1970年代の航空写真では、近い距離で2棟の家屋が見られる。また最近の地形図でも建物が1箇所とそこに通じる道が破線で記されている。
 現地では、それぞれの宅地で廃屋を1軒ずつ確認。ほか小さな社や墓地(浜砂氏(※1)および稲木氏)が見られた。農地の一部には柑橘類の果樹が残されている。

 なお集落名については、文献『古里越野尾』の絵地図や記述内容より判明。同書によると、小川内地区(※2)の一部で、浜砂家が山の中腹の台地にあり、日用品や食料は背負って上がっていたという。
 なお手持ちの道路地図(2011年版)には県道に久保バス停が記されているが、既に廃止されたのか標識は確認できない(地形図では218mの標高点のある位置)。
 また資料『日本歴史地名大系』の「別府谷(びゅうだに)村」(現在の越野尾)の解説において、「下津留・二ノ渡・相見・砂礫(礇石)・小春(児原・小原)・出合之内・越野尾・窪などの小集落が点在し…」との記述がある(ルビは「くぼ」)。

※1 浜の字は異体字も混在している(「濱」およびその旁が「うかんむり+眉+ハ」)
※2 現在の地形図で「小川内」と記されている場所(出穴)ほか、越野尾本村までに散在する小集落を含めた広域地名

 


写真1 廃屋


写真2 廃屋

写真3 社

写真4 柑橘畑

写真5 農地跡

写真6 墓地

 

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