◆土ノ峠(つちのとうげ)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「新居濱」(昭和23.4)を使用したものである
所在:新居浜市大永山(だいえいざん)
地形図:別子銅山/新居浜
異表記:土の峠・土之峠(墓石)
形態:山中に家屋が集まる
標高:約500m(登り口は約170m)
訪問:2009年10月
足谷(あしだに)川の左岸、鹿森ダム西の尾根上にある。古い地図では6軒くらいの建物が見られ、うち1つは学校。北は大永・大久保に、南は須領に通じる。
須領に比べ、山道は幅も広くかなり歩きやすい。電柱の跡もある。これしばらく登ると石垣が見え始め、道は集落を縦断する。現地には神社(楠大明神・東源氏大明神)が簡素な小屋に収められた状態で残り(写真3)、山仕事の作業小屋も兼ねている。また学校の跡地には石碑が建ち(平成6年建立。写真4)、これによると学校は中萩(なかはぎ)小学校大永分教場(市史では「分校」)で、大永山字土ノ峠415番地。
市史によると、分校は明治40.1.9設置(石碑では4月「開校」)、昭和39.3.31廃校。設置時児童数24名、大正7年頃50名前後で、昭和30年代には10名を割り、廃校直前で1名。
土ノ峠と大永・大久保の間に土ノ峠・大久保の共同墓地(大永も含まれるか。写真6)があるが、渡辺家の墓石に「字土之峠」の文字が見られた。ほか居住は分からないが山内姓もある。
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