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◆平(たいら)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「高野山」(昭和26.7)を使用したものである

所在:九度山町北又(きたまた)
地形図:高野山/高野山 
アクセント:イラ
形態:谷沿いの斜面に家屋が少数集まる
標高:約750m
訪問:2008年10月

 

 町の南東部、北又川の上流部にある。古い地図では2軒の建物が見られる。
 久保 の方の話では、離村時期は分からないが遅くとも大正以前に無人になっているとのこと。覚えている限りで既に家はなかった(なお、この方は80歳代)。平家の落武者の集落という話で、地名もここから由来しているという。この地で暮らしていた上沢(うえさわ)家には甲冑(落武者のもの?)が飾ってあった。1軒は平→黒河→久保→橋本市へと、徐々に住まいを変えながら降りていった。
 黒河を少し過ぎた場所までは自動車も通れる作業道が延びているが、路面は石や雑草で荒れている。この先の山道も訪れる人はほとんどないようだが、高野山に至る古い道であり、保存会の人々の手によってある程度の手入れがされている。集落跡は道沿いにあるが、植林された木々や灌木に覆われ非常に分かりづらい。それらしき場所で灌木を掻き分け探索すると、石垣(写真1)や家屋があったと思われる敷地、瀬戸物や壜のかけらが見られた。屋敷跡らしい場所には、かつての便所の穴と思われる小凹地や、僅かな家の土台の痕跡が見られる。集落跡を通り過ぎると石仏が納められた小さな社があり(写真2)、土台には「平村 安全 施主 淺右ヱ門」と刻まれている。高野山参りの人々の安全を願い、かつての住民が建てたのだろう。

 


写真1 古い石垣


写真2 社

 

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