◆棚ノ川(たなのかわ)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「大町」(昭和24.11)を使用したものである
所在:長野市信州新町信級(しんしゅうしんまちのぶしな) 地形図:日名/大町
形態:山中に家屋が少数集まる
離村の背景:最終は移転事業
標高:約800m
訪問:2010年5月
町西部にある。
権田の方の話では、かつては3軒。長野市篠ノ井(しののい)・大町市にそれぞれ1軒が転出。その後最後の1軒(保科(ほしな)家)が移転事業により、大字竹房(たけふさ)にある道祖神(どうそじん)団地へ移転した(昭和50年代)。棚ノ川と宇内坂(うないざか)の間に信級(旧信級村)・山穂刈(旧津和村)の境界があるため、棚ノ川の子供は目前の宇内坂の学校には通わなかった。権田とともに、通学は峠(とうげ)集落にあった信級小学校。
現地に残っている家屋が1軒だが、蔵は数棟建っている。墓地には真新しい花が供えられており、現在も元住民が訪れていることを窺わせる。
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