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◆田郡(たごおり)



※ この地図は、大日本帝国陸地測量部発行の1/50,000地形図「大館」(大正6.4)を使用したものである

所在:鹿角市尾去沢(おさりざわ)字田郡
地形図:十二所/大館
形態:山中に家屋が集まる
標高:約270〜350m
訪問:2016年5月

 

 大字尾去沢の中部西寄り、大森山の西斜面にある。尾去沢鉱山に伴う集落であった。
 資料『花輪・尾去沢の民俗』によると、「鉱山衰退により昭和三十三年頃自然消滅」とのこと。昭和8年35戸。小学校・寺院(観音庵)・共同浴場・診療所程度の医療施設・販売店・理髪店といった施設が置かれていた。電灯の導入は昭和2年。以下は学校の主な沿革。

 明治17.3  尾去沢鉱山小学校の田郡分教室として開設
 明治31.4  元山小学校と合併
 明治42.10  田郡に校舎新築
 大正13.4  尾去沢尋常小学校の分校となる
 昭和27.1  田郡分校、中新田に校舎移転。三ッ矢沢分校となる
   (のち三ッ矢沢小学校〔昭和31〜〕・尾去沢小学校〔=三ッ矢沢校舎。昭和45〜〕と変遷を経て、昭和49年廃止

 また資料『秋田・消えた村の記録』では上新田の項目内で当地について触れられており、尾去沢鉱山の一部である田郡鉱山があったことが記されている(昭和47年閉山)。
 現在は建物も皆無で僅かな遺構が残るのみ。ただし墓地は最近の地形図でも記載され、多数の墓石が残されている。学校跡は未確認。

 


写真1 遺構

写真2 遺構

写真3 平坦地

写真4 題目碑。「天下泰平/南無妙法蓮華経日蓮大士/國家安全」とある

写真5 鞍部の平坦地(学校跡?)

写真6 電柱

写真7 道

写真8 平坦地

写真9 平坦地

写真10 忠魂碑

写真11 寺院跡?

写真12 墓

写真13 墓

写真14 墓

写真15 墓

 

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