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◆下タ沢(したざわ)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「大館」(昭和30.3)を使用したものである

在:鹿角市尾去沢(おさりざわ)字下タ沢
地形図:十二所/大館
形態:川沿いから斜面にかけて家屋が集まる
離村の背景:産業の衰退
標高:約200m〜
訪問:2016年5

 

 大字尾去沢の西部、下タ沢(米代(よねしろ)川の二次支流)沿いにある。尾去沢鉱山に伴う集落。
 資料『花輪・尾去沢の民俗』によると、「鉱山衰退により昭和三十三年頃自然消滅」とのこと。昭和8年10戸。鉱山が盛んであったころには個人住宅が22戸あったよう。ほか稲荷神社と寺院があり、寺院の前には六地蔵も置かれていた(のち長泉寺に移設)。昭和30年頃には12戸ほどとなり、昭和33年最後の1戸(畠山家)が転出し無住となった。
 現地はほとんどが植林地や荒蕪地。集落の痕跡はほとんど残されていないが、集落入口付近には澤出春吉氏頌徳碑(写真1)が建つ。以下は碑文。


氏ハ多年當方面鑛山稼働者之為献身努力被為タル点枚擧ニ遑無ク特ニ本道路開設ニ方リテハ各方面ヲ奔走シ實現至難ト思惟セラレタル事業ヲ完成セリ吾等朝夕其恩惠ニ感スル所深ク一同相謀リ茲ニ碑ヲ建立シ永ク氏ノ徳ヲ稱フル者也
 昭和十一年十月


 なお最近の地形図に記されている記念碑の記号は先の頌徳碑とは位置が異なり、現地で実物を確認できず。

 


写真1 碑

写真2 遺構?

写真3 道と集落跡

写真4 上部へ続く道

写真5 建物跡

写真6 建物跡の遺構

写真7 小ピークの鞍部

写真8 平坦地

写真9 平坦地

写真10 瀬戸物のかけら

 

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