調査記録一覧へ <w>

サイトのホームへ <0>


南方熊楠邸調査記録

 南方熊楠資料研究会による南方熊楠邸(同保存顕彰会・田辺市教育委員会文化振興課内)所蔵資料の調査作業及びこれに関連した南方熊楠資料研究会の活動の記録を掲載しています。

平成13年度冬期会議及び南方邸小調査記録

《ミナカタ通信》24号 (2002. 2.25) 掲載

平成13年12月14日目録作成会議

[このページのはじめへ]

●「目録作成に向けての打ち合わせ会議」於大阪市森之宮「アピオ大阪」

参加者:飯倉、武内、萩原、原田、田村、松居、川島、千本、横山、安田、三谷、松場、前川


 雑誌チーム第2回追加調査報告

[このページのはじめへ]

 「パンドラの箱」と呼ばれていた雑誌に手を染めてしまった「資料研究会若手グループ」(自称) は、目録に向けて最低限の水準をクリアし、重要な雑誌を中心とした保存処理を施すために再度ミニ調査を行いました。今回は平成14年2月18日から21日までの4日間、田村、松居、安田の前回メンバーに、名古屋大学大学院で熊楠の「燕石考」について修士論文を執筆されている中西須美さんにも加勢していただいて調査を行いました。具体的な成果および進行状況は次のとおりです。

洋雑誌・・・雑多なものについては、既存目録と現物との照合作業および漏れているもののカード採りが終了した。大部のものについては "Nature"、"N&Q" は先が見えてきたが "Man" は未だ手つかずである。いずれもステープルの錆が酷く、熊楠の論考掲載号は別置とした。最低この分だけは保存方法を再考する必要があると思われる。

和雑誌・・・段ボール箱でちょうど30箱ある和雑誌について照合作業を行った。書き入れの有無や他の資料が挟み込まれていないかを確認するために一部ずつ手にとる必要があるが、丸1日かけて一人一箱+αが精一杯であった。今回で5箱についてほぼ終ったので、残りは25箱。3人がかりでおよそ9日前後かかることになるが、洋雑誌もあるので今の体制では3人を和雑誌に振り向けるのは苦しいというのが実情である。

その他・・・雑誌(定期刊行物)に該当しない印刷物については次のように分類した。それぞれ分けて保存することとした。

  1. 抜刷 ・・・定期刊行物からの抜き刷り、別刷り

  2. 冊子類・・・その他単行本の体裁ではない冊子類

  3. 私家版・・・ガリ版刷り等の私家版冊子

  4. 目録類・・・各種目録、カタログ類

  5. その他・・・もとの誌名がわからない紙片など

 以上の他、若干単行本と認められるものがあったので、次回調査時に和書チームへ移管したいと思います。

 現有の目録はかなり粗く調べたものなので、実際に作業してみると新たにカードを採らなければならないものが予想以上に多く時間をとられました。しかし、今年中に一通りチェックを済ませ仮目録を作らないと入稿のための点検作業ができないので、さらなる追加調査が必要であると思われます。田村氏が3月調査は6泊7日の全日程参加という強行軍というか一種の「行」に挑むと宣言されたので、あえて引き止めずお願いすることにしました。私(安田)みたいに壊れないように…。じつは私、今回の調査途中で体調を崩してご迷惑をおかけしました。みなさん、すみませんでした。

 (安田忠典)


[このページのはじめへ]

[前へ] <p> [調査記録一覧へ] <w> [次へ] <n>