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ビオトープで警戒している帰化生物

動物

アメリカザリガニ
水田ではなかなか見られないし、子供も喜ぶのだけれど、雑食で何でも食うし、 よく繁殖するので恐ろしい。増えると水草も水生昆虫もおたまじゃくしも 何もいなくなる。皆地のふけ田や熊野川のたんぼ水族館もこれにやられた可能性が 高い。持ち込まなければ侵入する心配はないと思う。

ウシガエル
トノサマガエルくらいまでなら何でも食うらしい。川伝いに侵入するかもしれない。

ジャンボタニシ
現在田辺の近くまで来ているらしい。水草をやたらと食うらしい。

ブラックバス・ブルーギル
水生動物をむやみに食う。これがはいった池にはそれ以外の水生動物は ほとんど何もいなくなる。

カダヤシ(タップミンノー)
メダカにそっくりの小型魚で、まず確実にメダカを駆逐する。残念ながら侵入され てしまった。2000年夏に侵入を確認、秋にはカダヤシのほうが多くなっていた。


ヒメダカ(赤メダカ)
メダカの色変わりだが、この頃ではこちらのほうが普通になって、ヒメダカを メダカだと思っている方がいる。メダカが珍しくなったと聞いて、ヒメダカを 大切になさっている方もいて、それは別に結構なのだけれど、ヒメダカを放流 するのは止めて頂きたい。
ヒメダカに限らず生き物はそれぞれの地域で歴史を刻んで来たので、 違う地域のものは同じ種類でもすこしづつ違っているものなのに、どこから来 たのかわからない生き物を野に放すのは、それをぶち壊すものだ。それに、 生き物はそれぞれに複雑な関係を結びあっている。どんなことが起こるかは わからないのである。

植物

オオカナダモ
今では池や溝で見る水草はこればかりになってしまった。水草がなくなったから これが増えたのか、どちらが先かはよくわからないが、繁殖力が強く、多くの 水草に影響を与えそう。少なくとも沈水性の水草は激減すると思う。

ホテイアオイ
水面にういている姿は 可愛らしいが、あれは水底の泥に根を下ろすと立ち上 がって背丈50cmくらいになり、隙間なしにはえて他の植物の居場所が 一切なくなるくらいに増える可能性がある。

帰化生物はどうして危険か
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