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秋津川・池の川地区ビオトープ
案内
秋津川・池の川地区ビオトープは、休耕田を掘り返して水をためたものが基礎になっています。
見てくれはともかく、けっこういろんな生き物がたくさん見られます。センターでは観察会をここで開くこともあります。
立ち入りは自由です。動植物の採集も自由ですが、それほど広い場所ではないので、根こそぎはご勘弁。
団体ではいる場合には、もしよかったらセンターにご一報くだされば、観察指導員が行けるかも。
成り立ち
1997年に上の段に小さなのを3つ、下の段の大きい池を作ることから始まりました。最初は水田雑草などが
多少は出てきたのですが、次第に近隣地区から水草などを持ち込むようにしました。
これは、多くの生物が住める状態をより速く作り出すことを目指したものですが、同時に、当時、学校ビオトープが
一種のブームであったことから、そういうものを作る際のモデルとして機能することを目指したものでした。
実際、学校関係者が見学に来たこともありますし、水草がここから移植された例もあります。結果的には
善し悪しではあったのですが。
しかし、持ち込んだものがすべて定着したわけではありません。これは当初からわかっていたことで、むしろ
様々なものを持ち込んだ中から、定着するものを探す、という意図もありました。現在ではほぼ安定した状態で
推移しています。動物に関しても、少し持ち込みました。
手入れ
ビオトープは自然の生物集団を回復させることを目的としたものですが、所詮人工物。手入れは欠かせません。
あるいは一定程度に人手の入った人為的自然を維持する、と見ても良いでしょう。
どの程度、どのような管理をすればよいか、が難しいところです。細かい手入れでは作業量が大きくできませんし、
ある程度まとまった作業となると、生物の知識のない方にお願いすることになり、細かい配慮は出来ません。
しかし、考えてみれば、かつての人里でもどの植物を残すとか言ったことは余りしていなかったに違いないので、
むしろ細かいことを考えないで出来る作業で維持できる環境、というのが大事ではないかとも思います。そこで、
現時点での作業は以下の通り。
日常作業
足下の草刈りを不定期に。
大規模作業
斜面部の草刈りと大きい池の水草取りを、田辺市のシルバー人材事業にお願いして行います。これは範囲を決めて
その内側の草は無条件に刈ってもらいます。池については全体をいくつかの区画に分けて、毎回その中の1つ2つを
選んでやってもらっています。これは年2回、6月と11月頃に。
これで、斜面部分は毎年春には裸地に近くなり、アマナなどの生育が確保できます。池の方では常に一定の開けた
水面を確保することを目的にしています。
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