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◆徳田(とくだ)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「豐後杵築」(昭和21.10)を使用したものである

所在:杵築市山香町野原(やまがまちのはる)
地形図:杵築/豊後杵築
形態:谷沿いに家屋が集まる
標高:約450m
訪問:2023年11月

 

 大字野原の南部、松尾川(八坂川支流)の最上流部にある。
 町史によると、日出(ひじ)藩2代目藩主・木下俊治(きのした・としはる)の時代に民家3戸を移し、土地を与えて開墾させたとのこと。公務の飛脚に従事させ、日出と山香の間を往来していた。日出との境にある鹿鳴越(かなごえ)峠では、冬季に旅人が道に迷ったり、盗賊が出たりするので、その対策でもあった。そのため住民には田租を免除し、地名はそれに由来するともいわれている。明治時代になり久しく無住となっていたが、戦後17戸(※)の開拓者がこの付近に入植した。
 入植は昭和21年10月。津山・仲尾台・徳田に77名で、うち49名が津山・徳田であった。

 訪問時は資料の閲覧前であったため、旧版地形図に地名が記されている一帯のみを探索。現地には開拓農家の建物の一部が残るのみ。農地の跡も一見して分からないほどになっている。
 なお17戸の分布は不明だが、常盤やその他周辺地域を含んだ戸数だろうか。
 読みは町誌のルビに拠った。

※ 別の記述では、「徳田とトキワの両所に数戸ずつ」とある

 


写真1 建物

写真2 建物跡

写真3 屋敷跡

写真4 農地跡

 

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