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◆平野(ひらの)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「本山」(昭和28.10)を使用したものである

所在:大豊町立川上名(たじかわかみみょう)
地形図:杉/本山
形態:山中に家屋が集まる
標高:約600m
訪問:2009年10月

 

 立川川(たじかわ-がわ)右岸の山中にある。古い地図では4軒くらいの建物が見られる。
 
地元の方(かつて千本に在住)の話では、覚えている範囲で3軒。うち1軒は成川(なるかわ)に転出、1軒は断絶した。またかつての住民(のち細野→成川と移転)の話では、かつては5軒。古くは「アキバ ヤダエモン(漢字表記不明。姓は「秋波」か)」という富豪がおり、細野の上部にある共同墓地の土地はこの人物が寄付した。付近の「七人塚」に財産を埋めたという。ただしこのアキバ家は、次の代で衰退してしまった。集落には「コンコン教(漢字表記不明。金光教とは異なるものか)」の教会所があり、各地から病人が集まった。ここで病人は無償で食事・寝泊まりができ、しばらくすると元気になった(=恢復するまで養っていた)という。
 細野
よりホガザコを経由し、細い山道を進むと集落跡に着く。広い農地の跡に屋敷跡が散見される中、正方形に石を積んだ構築物(写真3)も大小見られた。石碑や祠などの基礎に似ているが、さきの話から考えると宗教的なものにも見える。

 


写真1 屋敷跡にて

写真2 屋敷跡にて

写真3 遺構

写真4 農地跡

 

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