◆中丁子(なかぢょうし)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「石鎚山」(昭和22.3)を使用したものである
所在:西条市丹原町鞍瀬(たんばらちょうくらせ)
地形図:石鎚山/石鎚山
異表記:中城子(なかじょうし)
形態:山中に家屋が集まる
標高:約320m
訪問:2008年8月・2018年12月
鞍瀬(くらせ)川の左岸、中奥(なかおく)集落の南東にある。古い地図では5軒くらいの建物が見られる。
中奥の方の話では、昭和27、8年くらいに家は5軒くらい、無人になったのは10年くらい前(1990年代後半)ではないかとのこと。
中奥から道がつながっているが、やや分かりづらい。途中には神社(写真1・2)があり、鳥居には「明治三十一年九月吉日」と彫られていた。また荒れた墓地(越智姓・室姓を確認)もある(写真3)。集落では2軒の廃屋があった。
2018年1月、饒藪より再訪を試みたが、道が荒廃していたため引き返した。
同年12月、中奥より再訪。先述の2軒の廃屋(うち1軒は倒潰)を通過し、さらに未訪問であった南東を踏査。1軒の廃屋と屋敷跡と思われる場所を1箇所、そして古い小さな社(写真11)を改めて確認した。
資料『桜樹村の足跡』では「消えようとする部落」として記載され、往時は7戸、刊行時(昭和60年)では1戸となっている。なお「社屋は三坪」「大太鼓壱台が佗しく残っております」といった記述内容より、写真11は「和霊大明神」の社であるよう。
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