◆柏島(かしわじま)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「高松」(昭和22.3)を使用したものである
所在:直島町(大字なし)
地形図:豊島/高松
形態:海沿い
標高:数m?
訪問:2021年11月
直島(なおしま:島の名)の南東にある島。積浦地区より南東におよそ1.5qに位置する。
資料『シマダス』によると、戦後10人弱の定住者があり、昭和35年人口5人(国勢調査)。
同書および町史によると、昭和12年から太平洋戦争開始まで(町史では昭和12年8月から昭和20年まで)、「柏島遊園地」が開かれタヌキをはじめとした鳥獣の放し飼いが行われていたという。経営は、栗林公園(高松市)に付設の動物園の経営者である香川氏による。
なお町史の記述より、昭和30年代半ばより始まった町内の観光開発で、直島と柏島の間を締め切って養魚場を築造する構想があったことが分かる。
最近の地形図にも北の浜に建物と果樹園の記号が見られ、この浜から上陸(上の地図画像で水田が記されている位置)。辺りは藪に覆われ探索に難儀したが、1箇所の建物跡を確認した。付近に井戸があり、かつての宅地と思われる。ある程度奥まで入ると林の中で藪の勢いが収まる一角があり、農地に沿う道や溜め池の跡が見られた。
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