◆杉ヶ瀬（すぎがせ） ※　この地図は、地理調査所発行の1／50,000地形図「大竹」（昭和21.11）を使用したものである 所在：岩国市美和町西畑（みわまちにしはた） 地形図：渋前／大竹 形態：川沿いに家屋が集まる 標高：約110m（水面は約110m） 訪問：2019年8月   　大字西畑の北部、生見（いきみ）川（錦（にしき）川支流）左岸にある。生見川ダムの建設に伴い離村しており、満水位すれすれに位置している。 　付近に訪れていたかつての住民によると、水没前で14戸。大まかにカミとシモに分かれ、それぞれ8戸・6戸であったという。 　なお美川町【現・岩国市】上小郷付近にある碑には杉ヶ瀬地区36戸とあり、大きな齟齬がある。また美川町誌によると、ダムの竣工は昭和59年3月。 　集落は完全に水没していないため、いくらかの痕跡が確認できる。等高線では表れていないが南部には小高い山があり、これを登ってみたが特に何も見つからなかった（写真6）。北部には道路より山側に新たに造成された墓地（写真17）があり、坂本・田中・一井・杉本・森本・杉原といった姓が見られた。敷地内の「無縁之塔」の基部には、「杉ヶ瀬地区」の文字が見られる。
（写真1　生見川ダム）	写真2　集落南部遠景（足谷橋より撮影）
写真3　屋敷跡付近（平坦に造成されている）	写真4　湖面
写真5　農地跡（平坦に造成されている）	写真6　小山の頂上
写真7　屋敷跡？の石垣	写真8　写真7にて。石臼
写真9　農地跡	写真10　屋敷跡？
写真11　写真10付近にて。石仏を納めた小祠と思われる	写真12　農地跡
写真13　屋敷跡	写真14　写真13にて。瓦
写真15　農地跡（道路より山側）	写真16　農地跡の小屋
写真17　墓地