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◆大奈佐美島(おおなさびじま)



※ この地図は、国土地理院発行の1/25,000地形図「厳島」(昭和45.9)および同地形図「似島」(昭和45.3)を使用したものである

所在:江田島市沖美町美能(おきみちょうみのう)
地形図:厳島/厳島 似島/厳島
異表記:大那佐美島
形態:海沿いに家屋が集まる?
標高:数m?
訪問:2022年11月

 

 能美島(のうみじま)の美能漁港から、北西におよそ2.2qにある島。
 
資料『シマダス』によると、戦後間もなく江田島(えたじま)からの入植者があったが、昭和45年に港湾土木会社に買い取られ無住となったとのこと。また日清戦争後の明治33年、能美島・厳島(いつくしま)などとともに砲台が設置され、広島湾要塞の一画をなしたという。

 昭和40年の航空写真では、島の北東の浜付近にいくらかの建物が見られ、開拓農地と思われる開けた場所が疎らに広がっている。しかし同50年のものでは、島の半分以上で白い岩肌が露出し、採石が盛んに行われていたことが窺える。

 上陸は島の南西部より。採石が行われていた頃はここに長い桟橋があったが、事業の終了に伴ってか撤去されている。また僅かではあるが、採石関連の施設や設備が残されている。
 島の中央部で採石の痕跡を見たのち、北側の道をたどり島の北東部を訪問。この道は地形図上では実線で記されており往時は車輛が往来していたことが窺えるが、現在は植物の繁茂により所々で通行が困難。北東部の浜付近は、先の港湾土木会社が管理する別荘地。浜には古い瀬戸物片が見られることから、開拓集落はこの辺りにあったと思われる。
 さらに島西部の頂上付近で、先述の軍事施設跡を確認。道を追わず適当に斜面を登ったが、往時の道も荒廃していると思われ到達はやや困難。

 


写真1 島遠景(南側。能美島の岸根鼻付近より撮影)

写真2 南西の浜(以下島南西部)

写真3 桟橋跡

写真4 採石関連の遺構

写真5 開けた平坦地

写真6 採石関連の遺構

写真7 採石関連の遺構

写真8 写真7上部

写真9 車輛

写真10 車輛

写真11 車輛(以下島北東部)

写真12 車輛

写真13 かつての車道

写真14 別荘地への小橋

写真15 浜

写真16 浜からの風景。遠方は広島方面

写真17 瀬戸物片

写真18 砲台跡にて(以下軍事施設付近)

写真19 同

写真20 同

写真21 同。階段

写真22 通路(写真21の先、18の上部)

写真23 何かの倉庫

写真24 何かの倉庫

 

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