◆大方(おおかた)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「川原河」(昭和28.5)を使用したものである
所在:田辺市龍神村宮代(りゅうじんむらみやしろ)
地形図:寒川/川原河
形態:川沿いに家屋が散在する
標高:約410m
訪問:2008年5月
日高(ひだか)川の支流、立花(たちばな)川中流にある。立花川沿いの一連の集落では、もっとも上流に位置する(下流より応地・橘川・大方)。古い地図では2軒くらいの建物が見られる。最近の地図でも神社の記号が見られる。
橘川より大方まで川沿いの細い道が続いているが、所々崩壊しており途中の吊り橋も朽ち果てている。ただしほぼ一本道なので迷うことはない。
集落跡の区劃は伐採が終わって間もないようで、明るく開けた印象がある。やや傾斜が緩やかな場所に1軒の廃屋が残っていおり(写真1)、付近には農地の跡がある(写真4)。別の場所にも建物があったと思われる敷地があるが、民家の跡と判断できるものは見られなかった。さらに上流に遡ると神社があり、手入れもされている。なお神社は2つあり(写真5・6)、それぞれ「河内大明神」「天満天神」が祀られている。平成4年に付近の住民(かつての住民?)により鳥居再建工事が行われたようだ。御寄付御芳名には五味姓・寒川姓・小川姓などが見られる。
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