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◆下皆(したかい)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「龍神」(昭和28.7)を使用したものである

所在:田辺市中辺路町小松原(なかへちちょうこまつばら)
地形図:恩行司/龍神
形態:谷沿いに家屋が集まる
離村の背景:災害→入植後は自然消滅
標高:約300m〜
訪問:2008年12月

 

 富田(とんだ)川の支流、中(なか)川に注ぐ下皆谷の上流、持平(もちだいら)山の南にある。古い地形図では、下皆谷に沿って「散岩」の記号が描かれ、後述の災害の痕跡が窺える。ただし道もつながっており、奥には標高500m付近に2軒の建物が記されている。
 現在、一応は奥まで車道が通っているが、林道下皆線と分岐してからは路面がかなり荒廃、途中からは進入できなくなる。集落では谷に沿って水田を作り、石垣が段々になっている。人家は道沿いに散在している。
 明治初年農家17戸。明治22年8月の暴風雨で壊滅。以後60年間無人。戦後の増産計画で農地開拓団(小松原の「下皆開拓団」)結成により再興。しかし昭和40年代以降の減反政策などにより相次いで離農。
 大水害前居住者は以下の通り(数字は番地)。

583田中・587阪口・617深瀬・618野田・662宮本・663宮本・666中本・681山田・673山田・694中楠・695岡本・709峯・745深瀬・762植谷・(不詳)岡田

 昭和24年に13戸、25年に1戸入植。計14戸に。以下は入植者。
高田2 深瀬2 岡本 植谷 榎本 滝尾 長崎 高松 岡崎 中本 本西

 


写真1 廃屋

写真2 何かの設備

写真3 廃屋

写真4 水田跡の石垣



写真5 集落内の石仏

 

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