◆中原(なかばら)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「釋迦ガ嶽」(昭和29.3)を使用したものである
所在:十津川池穴(いけあな)
地形図:風屋/釈迦ヶ岳 形態:谷沿いの斜面に家屋が集まる
標高:約320〜400m
訪問:2013年12月
大字池穴の東部、十津川支流の広尾(ひろお)谷右岸山中にある。
池穴で伺った話では、分かるもので9軒。離村は30年以上前ではないかとのこと。林業を主とし、自給用の田畑があったという。
訪問は小井トンネル北側出入口付近より。集落に通じる吊橋(写真1)が渡れないとのことで、こちらを教えていただいた。道はやや不明瞭だが、標高と地形を鑑みながら集落と同じくらいの高さまで登れば、歩きやすい横道が見つかる。
現地では数軒の廃屋やいくらかの屋敷跡が残り、平坦な農地跡も広がっている。先述の横道から集落に到達すると路傍に墓(写真7)があるが、ここには平氏3名の名が確認できた。集落最上部、広尾坂方面へ向かう道の脇では、石仏(写真8)が置かれている。
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