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◆小松辿(こまつだわ)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「龍神」(昭和28.7)を使用したものである

所在:十津川村出谷(でたに)
地形図:発心門/龍神
形態:尾根上の一軒家
標高:約600m(小壁集落は約330m)
訪問:2008年11月

 

 村の西南部、果無(はてなし)山脈から上湯(かみゆ)川に延びる尾根上にある。古い地図では1軒の建物が見られる。
 上湯川沿いの小壁(こかべ)集落が入口となり、川に降りると吊り橋が架かっている。これを渡ってしばらく登ると段々になった農地の跡があるが、これは小壁由来のものだろう。道は山仕事で利用されているようで、しっかりしており歩きやすい。尾根まで登りきると道の傾斜は緩やかになり、やがて農地の跡(写真1)に着く。この農地の跡から上に向かう分岐を登ると屋敷跡がある(写真2)。少し離れた場所には墓地もある(写真3)。千葉姓。地名の由来なのかどうか分からないが、屋敷跡の付近には松の木が多い。
 小壁の方の話では、林業が主な生業で昔から1軒。無人になったのは昭和50年代半ばくらい。転出まで電気は通っていなかった。子供が3人おり、にあった学校(出谷小学校)まで長い道のりを歩いて通っていた(上の2人はここを卒業)。
 資料『十津川の地理』によると、昭和34年1戸7人。また『十津川の民俗』によると、当地は出谷の小壁番に所属。家名(やみょう)(屋号)も「コマツダワ」。千葉姓。迫野の千葉氏の分家。

 


写真1 農地跡


写真2 屋敷跡


写真3 墓地

 

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