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◆小口(こぐち)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「釋迦ガ嶽」(昭和29.3)を使用したものである

所在:下北山村下桑原(しもくわはら)
地形図:池原/釈迦ヶ岳
形態:川沿いに家屋が集まる
離村の背景:ダム建設
標高:約160m(水面は約180m)
訪問:2019年5月

 

 七色(なないろ)ダムの人造湖(七色貯水池)に沈んだ集落。北山(きたやま)川沿いで、三重・熊野市の県境付近にある。
 村史によると、水没時には30戸95名。1964年全戸立ち退き。多くは林業に従事していた。古くは宿屋のある小さな集落だったが、荷車が来るようになり下流の川口で渡船が盛んになり全盛期を迎える。川筋の村々(小井(こい)・大小井(おおこい)・大瀬・池原(いけはら)など)への荷物は小口で扱っており、人足相手の店や多くの馬屋があった。大正12年、小口に吊橋が架かり荷物の中継の必要がなくなり衰退した。
 関連の深い川口のページも参照。

 2019年訪問。完全に水没しており痕跡はない。湖畔はボートショップの拠点となっているが、駐車スペースの一角には「小口水没之碑」(昭和41年3月、村による設置。写真2)が見られた。碑文等は特にない。

 


写真1 集落跡付近を望む

写真2 碑

 

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