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◆沼平(ぬまだいら)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「赤石嶽」(昭和21.10)を使用したものである

在:静岡市葵区田代(たしろ)
地形図:上河内岳/赤石岳
形態:川沿いに施設が集まる
標高:約900m(水面は約930m)
訪問:2020年11月

 

 大字田代の南部、大井(おおい)川沿いにある。現在は畑薙(はたなぎ)第二ダムの人造湖(畑薙湖)に水没。
 資料『大井川流域の林業』によると、旧井川(いかわ)村の山林(現在の特種東海製紙株式会社の井川社有林)で林業が隆盛であった頃に作業宿舎や倉庫などの施設があった場所で、大正6年から昭和13年までに26棟が設けられていたとのこと。上の地形図では多数の建物は見られないが、宿舎等が移転した後だろうか。
 県道60号の起点、南アルプス登山センター付近に設けられた「沼平ゲート」にその名が残る。ここから上流の車道は林道東俣線となり、椹島二軒小屋といった井川山林内の林業のかつての拠点(現在は南アルプス登山の拠点になっている)に通じている。

 


写真1 県道・林道境界付近の沼平ゲート

写真2 地名表記付近

 

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