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◆塩ノ入(しおのいり)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「大町」(昭和24.11)を使用したものである

所在:大町市美麻
地形図:高府/大町
形態:沢沿いに家屋が集まる
離村の背景:移転事業
標高:約730m
訪問:2008年5月

 

 土尻(どじり)川の左岸、南田(みなみだ)集落付近の沢の道沿いにある。古い地図では3軒くらいの建物が見られる。最近の地図でも2軒、南の道沿いに1軒の建物が見られる。
 村誌(編纂委員会篇)によると、1軒が移転事業で千見地内に転出。この1軒は、集落最後の世帯か。
 最近の地図では南田集落付近から谷線に沿って道が描かれているが、しばらく未鋪装の車道があるものその先の道は残っていない。地元の方の話では、
仲場経由の道もあるという。実際、古い地図でも道が描かれている。千見城址付近までは歩道に手入れがしてあるが、城址のある尾根を越えると塩ノ入のある沢まで下ることになる。ここから道の様相は一変、辛うじて踏み跡が分かる程度になる。僅かな痕跡を頼りに斜面を下っていくと、沢沿いに石垣が組まれていた。少し沢を下ると、1軒の屋敷跡を確認(写真1・2)。生活用品や何かの機械が残っている。降り口まで戻って今度は沢を登ると、対岸に倒潰家屋が見つかった(写真3)。
 地名は、「美麻Wiki」によると「塩を千見城に運び込む時に使った道から付いた名前」とある。

 


写真1 屋敷跡


写真2 屋敷跡


写真3 対岸に倒潰家屋(中央やや右)

 

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