◆大垈（おんた） ※　この地図は、地理調査所発行の1／50,000地形図「南部」（昭和22.5）を使用したものである 所在：南部町成島（なるしま） 地形図：南部／南部 異表記：大岱（旧版地形図。誤植か） 異読：おおぬた（橋梁名〔新大垈橋〕） アクセント：オンタ 形態：山中に家屋が集まる 標高：約540m 訪問：2010年3月   　戸栗（とぐり）川の支流、南俣（みなまた）川の上流にある。 　以下はかつての住民（成島の釜の口（かまのくち）在住）から伺った話をまとめたもの。 かつては8軒。すべて足川（あしかわ）姓 昭和17、8年に最初の1軒が転出。以降少しずつ離村が始まり、昭和30年くらいに最後の家が転出。6軒は南部町内に留まった 山仕事・畑仕事で暮らしていた 集落の起こりは古く、元禄時代の墓もある 名字はすべて同じだが、家紋は2種類 現在も残る神社（写真2）は、神奈川・鎌倉市の鶴岡（つるがおか）八幡宮から分祀したもの。格式が高い（正一位） 　集落までは林道（大垈線）が延び、乗用車でも訪れることができる。現地では神社の社殿のほか屋敷跡数箇所を確認。墓地や灯籠などもある（写真3・4）。
写真1　屋敷跡	写真2　神社
写真3　墓地	写真4　灯籠・祠