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◆剣抜(けんぬき)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「南部」(昭和22.5)を使用したものである

在:南部町成島(なるしま)
地形図:南部/南部
形態:山中に家屋が集まる
標高:約480m
訪問:2010年3月

 

 戸栗(とぐり)川の上流部にある。
 地元の方(成島の釜の口(かまのくち)在住)の話では、かつては3軒。姓は望月(もちづき)・植松(うえまつ)。古い集落ではなく、山仕事に従事する人々(杣)が住み着いたのが集落の起こり。温井も含め、静岡市の梅ヶ島(うめがしま)との往来の拠点でもあった。温井と剣抜の間には「奥島(おくしま)の段」と呼ばれる場所があり、ここには茶店があったという。しかし大地震があり、二次災害を危惧して明治35年くらいに転出した。
 集落跡は、現在の林道よりやや降りた場所にある。屋敷跡と思われる石積み(写真1)があり、茶碗のかけらなどが僅かに見られる。
 なお「奥島の段」は、温井の南の緩い傾斜地、林道がつづら折りになっている付近と思われる。

 


写真1 屋敷跡?の石積み


写真2 農地跡

 

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