◆忍沢(にんざわ)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「鰍澤」(昭和27.8)を使用したものである
所在:増穂町平林(ひらばやし) 地形図:鰍沢/鰍沢 形態:山中に家屋が少数集まる 標高:約650m 訪問:2009年8月
戸(と)川左岸の山中にある。古い地図では、地名が確認できるが印刷の具合で建物はよく分からない。楮畠(かぞばたけ)から道がつながっているが、戸川から谷を登るルートもあり、今回はこちらから訪れた。 地元の方(下七尾出身・昭和12年生まれ)の話では、3軒の家と畑があったという。 現地には母屋・物置などが残る1軒(写真1)と、その少し下手にも廃屋がある(写真2)。なお登り口付近にも石垣が組まれているが、屋敷跡だろうか。瀬戸物のかけらも見られる。
町史によると、楮畠の解説の中に「やや離れて戸川北岸の中腹の忍沢に二戸があったが、五〇年一二月本村に移って今は無人である。」とある。ここでいう「本村」とは楮畠のことか。