戻る 前へ 次へ 市町村選択ページへ 都道府県選択ページへ トップページへ

 

◆塔岩(とういわ)



※ この地図は、大日本帝国陸地測量部発行の1/50,000地形図「鹽山」(大正4.4)を使用したものである

在:甲府市塔岩町(とういわまち)
地形図:甲府北部/塩山
異読み:とうや?(旧版地形図)
形態:谷沿いに家屋が集まる
標高:約910m
訪問:2020年11月

 

 塔岩町の中部東寄り、塔岩川(笛吹(ふえふき)川二次支流)右岸側にある。
 
「角川」によると、「塔岩町」は近世の山梨郡塔岩村。明治8年能泉村村の一部、のち大字となり、昭和29年甲府市の町名となる。天保9年5戸17人。昭和48年までは7人。今は無住。粗悪な地質で、麦・蕎麦・粟・稗のほか、桑畑があった。神社は細草神明。塔岩川の源流部に集落があった。

 まず林道塔岩線より訪問を試みたが、終点の手前およそ4.5q手前(県道7号の塔岩沢橋の下)にゲートが設けられていたため、竹日向(たけひなた)方面よりダアス峠(写真2)・天神峠(写真5)を経由し訪問。なお天神峠は、最近の地形図と旧版地形図では位置が異なっている。
 地形図上の車道からダアス峠までの破線の道は明瞭だが、ここから天神峠までは岩がちな稜線。道はないものの踏み跡はある。天神峠から集落に向かう道は不明瞭だが、鉄塔の巡視路が別に設けられており迷わず塔岩川に降下することができる。
 下降点からしばらく上流に向かって進むと石垣で段々になった農地跡が見られ、さらに登ると集落跡に到達。屋敷跡と神社の跡が確認できた。
 帰路は旧版地形図の天神峠を目指し道を追ったが、それらしいものは見つからず。適当に斜面を登りいったん稜線まで登った後、稜線伝いに東に向かって峠を確認した(写真21)。

 さらに現在の天神峠から竹日向方面に向かう破線の道で帰ろうとしたが、道らしいものはまったく見られなかった。周囲の雰囲気から、過去に道があったかどうかも疑問に思われる。

 


(写真1 林道塔岩線起点)

(写真2 ダアス峠)

(写真3 峠の石仏)

(写真4 稜線から甲府市街を望む)

(写真5 新版地形図の天神峠)

写真6 炭焼き窯跡

写真7 農地跡

写真8 谷沿いの道

写真9 何かの跡

写真10 小屋と石垣

写真11 屋敷跡

写真12 屋敷跡

写真13 農地跡

写真14 谷の取水設備

写真15 神社。参道

写真16 同。鳥居の基部?

写真17 同。何かの基部

写真18 参道脇の小祠。「天明三癸夘年 奉■■十月吉祥日」「當村中」とある

写真19 社殿跡

写真20 写真19の瓦

(写真21 旧版地形図の天神峠)

画像 集落と天神峠・ダアス峠(左)

 

戻る 前へ 次へ 市町村選択ページへ 都道府県選択ページへ トップページへ