◆深草(ふかくさ)
所在:甲府市上積翠寺町(かみせきすいじまち)
上積翠寺町の南東部にある。ここでは深草観音付近から岩堂(いわどう)峠を通り、「深草」と記された部分までについて記す。なお岩堂峠よりも東側は春日井町【現・笛吹市】方面に流れる河川の流域となるが、この一帯は稜線を越え上積翠寺町に取り込まれている。 高い岩壁を穿ってつくられた観音堂で有名な深草観音は、別名、岩堂観音とも呼ばれています。この地は、要害山の南麓に位置する瑞岩寺の旧地で、灯籠のある場所が山門跡と伝えられています。以前、観音堂の中に安置されていた本尊は現在、瑞岩寺に保管されており、岩穴の中には身代りに三体の観音像が祀ってあります。本尊は高さ一寸八分(5.4p)と小さいものですが、33年に一度開帳される秘仏となっています。 岩堂峠を越え地図画像の「深草」と記された場所に降りると、小平地と何かの石塔のようなものがある(写真18)。先のマップによると、これの石造物は地蔵菩薩。さらに破線部の道との分岐には石垣が築かれた平坦地(写真21・22)があり、峠の案内図によると瑞岩寺のかつての所在地であったよう。
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写真2 「竹の沢」の風景 |
写真3 「竹の沢」先の分岐 |
写真4 写真3の道標。「左、山みち/右、岩と山みち」とある。また相川村(後の春日井村、現笛吹市)早川氏・數野氏の名と、発起人として飯島氏の名が刻まれている |
写真5 道中の石仏群 |
写真6 観音堂手前の手水鉢 |
写真7 観音堂手前の石塔 |
写真8 観音堂への参道と灯籠 |
写真9 参道脇の石仏群 |
写真10 同 |
写真11 石仏 |
写真12 観音堂下の石仏群。左に巌窟へ登る梯子が見える |
写真13 巌窟内の観音堂 |
写真14 蚕種石室跡 |
写真15 岩堂峠 |
写真16 峠の案内図より。峠の東に「地蔵菩薩(瑞岩寺旧地)」とある |
写真17 小平地 |
写真18 写真17脇の地蔵菩薩 |
写真19 写真17付近の瀬戸物片 |
写真20 道標 |
写真21 瑞岩寺跡? |
写真22 写真21の平坦地 |