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◆上ノ沢(かみのさわ)
(金丸(かなまる)鉱山)



※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「小国」(昭和41.3)を使用したものである

在:関川村湯沢(ゆさわ)
地形図:舟渡
/小国
形態:山中に家屋や施設が集まる
離村の背景:産業の衰退
標高:約350m
訪問:2017年11月

 

 大字湯沢の東部、上ノ沢(荒(あら)川支流)の上流部にある。金丸鉱山に伴う鉱山集落。
 以下は村史より当地の概要。

 昭和7年、行者が上ノ沢沢口で光沢のある鉱物が付着した石を発見。寺院に飾られたが鑑定の結果タングステン鉱であることが判明。上ノ沢においてタングステン・モリブデンの鉱山が発見された。鉱山はこの寺の本尊観世音菩薩の導きによるとし、観世音鉱山と名付けられ昭和11年より採掘開始。戦時中は栄えたが、終戦とともに休山。
 付近一帯は長石の埋蔵量がきわめて多く、その開発を目指して昭和23年日本窯業株式会社上ノ沢鉱業所が置かれ、同25年より採掘開始。昭和41年には38戸93人が生活。のち長石の需要が減少し、中学校分校は昭和44年9月、小学校分校は同50年3月それぞれ閉校。住民も離村。現在(※)はカナマル株式会社金丸鉱業所として通勤により採掘が継続。

※ 刊行当時(平成4年)

 また同書によると、昭和35年27戸98人。

 現在は閉山となって久しいようで、現地までの道も車輌で通行できるのは途中まで。最近の地図でもいくらかの建物と神社が記載されているが、施設も撤去されたようで荒地となっており、ごく一部の遺構を確認。神社では社殿が傾きながらも残っている(写真3)。
 
HEYANEKO氏によると、当地には金丸小学校上の沢分校があったとのこと。昭和50年閉校。

 


写真1 集落跡を望む


写真2 電柱

写真3 神社にて

写真4 施設跡(写真3の後方にも見える)

写真5 電気関係の何か

写真6 施設跡(=写真4)

写真7 写真6から遠方を望む

写真8 電柱

写真9 送水管

写真10 施設跡

写真11 写真10にて

写真12 同。坑口?

写真13 排水

写真14 設備跡

 

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