◆西山(にしやま)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「御神樂岳」(昭和28.11)を使用したものである
所在:阿賀町払川(はらいがわ)
地形図:越後豊川/御神楽岳
形態:山中に家屋が少数集まる?
標高:約300m
訪問:2016年11月
旧町域の北部、姥堂川(常浪(とこなみ)川支流)左岸側の山中にある。
当地にある西山日光寺(天台宗)は、薬師堂の説明板によると桓武天皇の勅願により延暦元(783)年に開山したとのこと。また山門に置かれた木造の金剛力士像は、県の指定文化財。制作は鎌倉時代と考えられ、古くは会津藩東山東光寺にあったが廃仏毀釈に伴い明治11年に当寺へ移されたと伝わっている。
現在は林道(西山日光寺線)が開通し、当地まで車輌で容易に訪問できる。主な建造物は、山門・薬師堂・住職の僧坊。山門と薬師堂の間には参道を遮る形の建物が置かれているが、幕が下ろされており詳細は不明(写真3)。北東部には墓地(写真7)があり、歴代住職等が葬られているよう。また山門の斜め向かいには石仏が置かれた一角があり(写真9)、その裏手は古い墓地となっている(写真10)。
現地で作業をしていた方々の話では、比較的最近まで住職が居住していたが、山を降りたため無住となったとのこと。古くは住職以外の居住もあったのではないかという。
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