◆水ノ木(みずのき) 所在:山北町世附(よづく)
大字世附の中部、世附川(本谷)沿いにある。 このうち織戸沢合流部付近には丸高製板の高橋文平氏が居住。参考サイトで引用する「山と渓谷」では、昭和15年の時点で高橋氏は既に転居し、水ノ木休泊所・人夫小屋のほかに岩田氏・小野氏の住居があったよう。 金山沢合流部付近にも製板所があったとのことだが、平坦部がいくらか見られたものの建物の痕跡は確認できず。川沿いには石仏と馬頭観世音の石塔が置かれているが(写真18)、石仏は個人(長田氏)の墓標でもある。いずれも大正1桁のもの。石塔には発起人として先述の高橋氏(※)、世話人として曾布川氏、ほか■■・天野・三枝?・長田?・宮川・長田の各氏の名が刻まれているが、往時の住民だろうか(■は判読できなかったもの)。高橋氏の名とともに記された「○の中に高」の記号は、往時の丸高製板のものだろう。 ※ 厳密には「高」「橋」ともに俗字で記されている。「高」はいわゆる「はしごの高」、「橋」は右上が「有」のようになったもの ここより上流はいわゆる「水ノ木」とは異なるが、さらに足を延ばし旧版地形図を参照に4箇所ほど記された建物の跡を探索。いずれもそれなりの平坦地は確認できたものの、明瞭な痕跡は見られず。ただし地形図上で最上流に位置する場所では、遺留物や複数の陶片を確認。 さらに蛇足ではあるが、芦沢橋より上流、世附川沿いの各地に点在する旧居住地や施設等についても写真を掲載した(写真25〜)。
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≪本谷・織戸沢合流部付近≫ | |
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写真13 写真11・12脇の平坦地 |
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≪水ノ木沢・金山沢合流部付近≫ | |
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≪金山沢沿い≫ | |
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≪その他世附川沿い(芦沢橋以西)≫ | |
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