◆天神峰(てんじんみね)

※ 明色部(凡その範囲であり、必ずしも正確に表しているものではない)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「成田」(昭和21.12)および国土地理院発行の1/25,000地形図「五辻」(昭和44.3)を加工し使用したものである
所在:成田市天神峰 地形図:成田国際空港/成田
形態:台地に家屋が散在する
離村の背景:空港建設(数世帯現住)
標高:約40m
訪問:2018年3月
市の南部、十余三(とよみ)・東峰各大字に南北を接する地域。現在は多くが成田国際空港の敷地内で、B滑走路の南側に当たる。
資料『成田市の地名と歴史』によると、昭和36年53戸294人、同59年32戸69人、平成22年4戸4人。最上・奥之台・南台・天神峰・道場・新地・中央の小字がある。昭和41年、天神峰現地闘争本部(団結小屋)設置。また滑走路内予定地内に一坪運動が展開された。平成2年、現地闘争本部が成田新法により封鎖。
「角川」によると、大字としての天神峰は昭和29年に成立。昭和57年34戸67人。明治期から第二次大戦時にかけての開墾地。平成22年6月、現地闘争本部につながる市道(十余三天神峰線。通称団結街道)廃止。
空港敷地内の主な出来事については、§成田空港補足を参照。
現在空港用地外では、東部に農地や工場・コンビニエンスストア・運輸会社の営業所・千葉県花植木センター(現在は閉園)などがあり、西部に現住世帯や農地、車輌置き場などがある。また地内には、昭和46年月の東峰十字路事件(過激化した空港反対運動により警官3名が殉職)で犠牲となった警官を悼んだ「殉職之地」の碑が置かれている(写真3・4)。
|