◆蝉指(せみざす)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「秩父」(昭和26.3)を使用したものである
所在:飯能市上名栗(かみなぐり)
地形図:正丸峠/秩父
形態:山中に家屋が少数散在する
標高:約560m
訪問:2005年秋
名栗川の支流のひとつ、山中入の左岸斜面にある集落。古い地図では、斜面に3軒の建物が点在する。現在は1世帯が在住。最近の地図でも林道山中線より破線の道しか描かれていないが、実際は林道蝉指線が延び、自動車でも行き来できる。
地図の破線部を歩くと傾斜がきつい。小型モノレールが通っているものの所々レールは壊れている。やがて斜面には果樹の畑が見え、民家の庭に出てくる。家屋はたいへん立派な造りをしており、林道ができるまでは建材の運搬だけでも大変だったことが窺える。
住民に挨拶をし話を伺うと、かつては農林業や炭焼が生業だったことや、「サス」地名のこと、山中のことなどを話してくれた。
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