◆釣師（つるし） ※　この地図は、地理調査所発行の1／50,000地形図「角田」（昭和21.11）を使用したものである 所在：新地町谷地小屋（やちこや）字釣師・字浜畑（はまはた）・字町裏（まちうら）・字北畑（きたはた） 地形図：新地／角田 形態：海沿いに家屋が集まる 離村の背景：災害 標高：数m 訪問：2023年5月   　大字谷地小屋の東部、仙台湾に面した海沿いにある。 　平成23（2011）年3月の東日本大震災により被災。集落跡は釣師防災緑地公園として整備されている。 　資料『新地町　震災と復興』によると、津波被害により159世帯（490人）の家屋が全壊となった。震災犠牲者は34名。全域が災害危険区域に指定され、住宅の再建が不可能となった。防災集団移転が促進され、被災者の多くは岡住宅団地（一部は雁小屋住宅団地）に造成された住宅に移転している。 　公園の公式サイトによると、公園は災害に強い街づくりのための施設として整備され、津波の減衰・浸水被害範囲の軽減・避難時間の確保などの防災機能を備えているとのこと。「想いの丘」は、津波の高さといわれる10mの高さがある。 　なお公園内のパークセンターでは震災・復興年表や震災前のジオラマが展示されているとのことだが、閉館時間以降の訪問であったため確認できず。
写真1　公園の築山「想いの丘」より集落跡（釣師・浜畑）を望む	写真2　想いの丘にて。左は東日本大震災慰霊碑
写真3　往時の航空写真（写真2の右の写真より）	写真4　想いの丘。北畑墓地跡との由
写真5　集落跡（北畑）	写真6　集落跡（以下町裏）
写真7　水神神社跡。震災後は福田の諏訪神社境内に遷祀との由	写真8　釣師浜漁港（以下浜畑）
写真9　安波神社