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◆埓浜(らちはま)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「角田」(昭和21.11)を使用したものである

所在:新地町埓木崎(らちきざき)字埓浜
地形図:新地/角田
形態:海沿いに家屋が集まる
離村の背景:災害
標高:数m
訪問:2023年5月

 

 大字埓木崎の東部、仙台湾に面した海沿いにある。
 平成23(2011)年3月の東日本大震災により被災。集落跡は埓浜防災緑地として整備されている。
 
資料『新地町 震災と復興』によると、津波被害により全62世帯のうち61世帯(213人)の家屋が全壊、1世帯(3人)の家屋が大規模半壊となった。震災犠牲者は8名。全域が災害危険区域に指定され、住宅の再建が不可能となった。防災集団移転が促進され、被災者の多くは作田地区とともに作田東住宅団地に造成された住宅に移転している。

 集落跡は「埓浜防災緑地」となり、人工の丘が延長約1.6q、面積約24.5haに亘って築かれ、減災や地域の交流の場・景観作りに供されている。緑地内には記念碑が集められた一角があり、「埒浜地区の思い出」・防潮林造成記念碑・吉村宣徳先生碑といったものが見られる(写真2)。
 なお「埓」の字体については地形図や先の資料、緑地の看板などに拠ったが、旧来の「埒浜」の表記も多く用いられている(「埒浜地区の思い出」は表記ママ)。

 


写真1 丘より集落跡を望む(南方向)

写真2 石碑群。空の台座には、ブラジルに移住した荒氏夫妻の記念碑(津波で所在不明)が発見され次第設置される予定

写真3 往時の風景

 

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