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◆バッカメキ(ばっかめき)



※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「原町」(昭和22.4)を使用したものである

所在:南相馬市原町区馬場(はらまちくばば)字バッカメキ
地形図:小宮/原町
異表記:バッカミキ
形態:川沿いに家屋が集まる?
標高:約330m
訪問:2023年5月

 

 大字馬場の西部、太田川上流にある。

 市史によると、営林署のバッカメキ事業所があったとのこと。明治44年3月には付属教育施設「竜門(りゅうもん)塾」も開設されている(石神第二小学校横川分校の前身)。
 また
飯舘村史によると、高倉鉱山の鉱石が当地に運ばれ、鉄鉱石として会津に送られたという(第一次世界大戦による休山まで)。
 資料『原町市地名考』によると、「アイヌ語と思われる。(中略)子持岩のような地形に関する地名」とある。バッカメキ・バッカミキのほか、ハケ・バッケ・バケ・バッカ・ワッカといった通称もあるよう。

 当地へは横川より馬場林道が通じているが、土砂の流出により途中からは徒歩に拠った。現地は平坦に開けた区劃になっており、鋪装面も確認できる。ただし遺構や遺留物はほぼ皆無であった。

 なお馬場林道は、明治41年馬場からバッカメキまで開通。大正12年に軌条が敷設され、森林鉄道が通じた。昭和33年には完全に撤去されている(林野庁ウェブサイトより)。手持ちの旧版地形図でも原ノ町駅から延々と森林軌道が通じ、横川・バッカメキを経由し蕨平(飯舘村)に、また支線が横川から椚平(浪江町)に至っている。

 


写真1 位置図(保安林の看板)

写真2 バッカメキ林道起点付近

写真3 林道沿いの掲示板

写真4 集落跡入口

写真5 防風林?

写真6 鋪装面(通路?)

写真7 鋪装面

写真8 現地の風景

写真9 横川雨量観測局

写真10 茶碗(往時のもの?)

 

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