◆柳沢（やなぎざわ） ※　この地図は、地理調査所発行の1／50,000地形図「關」（昭和22.2）を使用したものである 所在：福島市飯坂町茂庭（いいざかまちもにわ） 地形図：稲子／関 形態：川沿いの一軒家 標高：約450m？ 訪問：2023年5月   　大字茂庭の北西部、柳沢（摺上（すりかみ）川支流）沿いにある。 　旧版地形図では、当地を通過する道が町村道として記されており、これは名号から当地や長原を経由し山形県高畠町へ通じている。また稲子を経由し七ヶ宿方面にも通じている。 　資料『福島の民俗』には「化け狐を見破った大工さん」という明治中頃の逸話が掲載されており、「ある時、柳沢から頼まれて…」「（大工が）柳沢の家に行き…」との記述からこの頃には居住者があったことを窺い知ることができる。 　現地では尾根筋に多少段々になった土地が見られた程度で、遺物や建物の基礎等は確認できず。 　なお読みは「福島飯坂茂庭ガイド」の、柳沢（河川）のルビに拠った。

写真1　地名表記付近の平坦地

（写真2　道中の「亀石」）