◆中丸木(なかまるき)
※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「左澤」(昭和21.11)を使用したものである
所在:大江町柳川(やながわ)
地形図:貫見/左沢
形態:緩い傾斜地の一軒家
標高:約470m
訪問:2018年5月
大字柳川の北部にある。月布(つきぬの)川の支流(名称不明)とその支流に挟まれた尾根上に立地。
町史に記載は見られないが、付近で伺った話では家が1軒と水田があったとのこと。
まず旧版地形図に従い、矢引沢(やびきざわ)の南、県道27号線と田ノ沢(たのさわ)方面への分岐付近にある鞍部から道を辿ろうとしたが、道は完全に消滅。斜面もかなり急であったため、早々に撤退した。続いて現地を向かいに望める辺りで県道から斜面を適当に降りると、川へ向かう道と合流。渡渉地点には小祠(写真2)が置かれているが、対岸の道は消滅。斜面を登るとやがて傾斜が緩やかになり、僅かに確認できる道や比較的広い農地の跡が見られるようになる。屋敷跡は特定できなかったが、いくらかの人の営みの痕跡を確認することができた。
なお帰路は先述の県道から川へ通じる道を辿ったが、この道の存在を考慮せずに県道が敷設されているようで、降り口は完全に分からなくなっている。
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