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◆萩野山(はぎのやま)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「左澤」(昭和21.11)を使用したものである

在:大江町材木(ざいもく)
地形図:貫見/左沢
異表記:萩の山(町史)・焼野(旧版地形図)
形態:山中に家屋が散在する
離村の背景:移転事業
標高:約240〜330m
訪問:2018年5

 

 大字材木の南西部、所部川(最上(もがみ)川二次支流)上流の左岸側にある。
 旧版地形図には「焼野」の表記でいくらかの建物が記されているが、開拓前の居住の有無は不明。
 以下は町史より当地の概要。

戸数は14戸。うち8戸が満洲開拓民で、1戸が南方移民であった。昭和20年度から23年度にかけて入植が行われた。
県の実績調査では「経営形態」は果樹(リンゴ)となっているが、証言では桃・菜種・葉タバコ・豆類・蕎麦・粟などで、ほか畜産(和牛・鶏)であったよう。中でも葉タバコは収入の中心であった。
町による集落移転事業により無住となった。当時の13戸のうち、12戸が町により造成された住宅地に移転。
以下は戸口の推移。

  昭和35 昭和40 昭和45 昭和50 昭和55
戸数 14 14 14 6 0
人口 61 60 60 14 0


 現地へは町内材木および所部(ところぶ)より、もしくは朝日町大暮山(おおぐれやま)よりのルートがあるが、訪問は主要道路から最短距離の後者を選択。
 最近の地図では大まかに4箇所の家屋群が見られるが、いずれも家屋としては現存せず。また水田の記号も広く見られるが、これも現在耕作されているものはない。

 


写真1 屋敷跡

写真2 水田跡

写真3 農地の建物跡

写真4 建物跡

写真5 櫓

写真6 屋敷跡?

写真7 屋敷跡

写真8 道路沿いの山神

写真9 屋敷跡?

写真10 写真9にて

 

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