◆新田(しんでん?)
所在:大和町吉田(よしだ)字欠入西
大字吉田の北西部、花川(この付近での呼称は荒川)(鳴瀬川支流)右岸側の緩傾斜地にある。 資料『升沢にくらす』によると、地区に隣接する陸上自衛隊王城寺原演習場の実弾演習に伴う騒音のため、平成9年に集団移転事業が開始されたとのこと。 升沢地区の主な生業は、木流し(※)(昭和22、3年頃まで)・薪炭の生産(昭和20年代まで盛ん)、副次的に農業(稲作・畑作)。ほか鍬柄や下駄の粗型などの木製品の製造を行う家もあった。また自給の狩猟や川漁も行われていた。 なお稲作が各戸に普及したのは、政府により稲作が奨励され開田が行われた昭和30年代以降で、それまでは少数の家が行っているのみであった。 「升沢地区世帯分布図」(平成12年6月当時)には、概ね東側より早坂・阿部・千葉・松橋・本木・本木の各家、無記名の家1戸が記されている。 当地は明治時代に開拓が行われ、入植世帯があった。土地台帳での屋敷地数は、明治末期・昭和5年・同29年1軒。 ※ 川の流れを利用し、山から伐り出された木を下流に運搬する作業
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写真1 屋敷跡 |
写真2 屋敷跡 |
写真3 水田跡 |