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◆釜房(かまふさ)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「川崎」(昭和22.4)を使用したものである

所在:川崎町小野(おの)
地形図:陸前川崎/川崎
形態:川沿いに家屋が少数集まる
離村の背景:ダム建設
標高:約120m?(水面は約150m)
訪問:2023年5

 

 大字小野の西部、前川(碁石(ごいし)川支流)左岸側にある。現在は釜房(かまふさ)ダムの人造湖(釜房湖)に水没。
 1960年代の航空写真には、山裾に推定2戸の家屋が確認できる(萩ヶ袋と近接しており、境界は不明)
 
資料『釜房ダム水没地区緊急民俗資料緊急調査報告』でも個別の言及はないが、小野地区は「上組」「街組」「中組」「小松倉」の小地区に分かれているとのことで、「町組」を現在の町地区一帯(非水没地)、それ以外の上流側を「上組」と仮定すると、このうちの「中組」に属していたものと思われる。

 なお町史によると、釜房ダムは昭和15年12月に大蔵省議において予算が通過したが、同19年5月戦争の激化により中止に至る。その後台風や豪雨による被害が生じたことや、水源地確保のためダム建設の動きが再燃。昭和29年より建設に伴う調査が始められ、同41年7月着工、同45年3月完成した。移転は完全水没165戸(171世帯)、準水没6戸、付替道路関連6戸の計177戸183世帯。

 


写真1 ダム堰堤


写真2 釜房・
萩ヶ袋を望む

 

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