梅干しの出来るまで


収 穫

 品種によって少し違ってきますが5月の半ばくらいから7月の半ば位までが、青梅の収穫期です。梅雨(つゆ)と書くように、この時期は比較的雨が多いので、たびたび雨に濡れながら収穫作業をすることもあります。
 我が村の小、中学校では、この季節、今では珍しく”農繁休暇”が梅の収穫を手伝うために1〜2日位あります。畑仕事で忙しい主婦のために共同炊事なども盛んに行われています。

選 果

 畑で収穫された青梅は大きさや、キズなど別に選果されます。選果には普通、大きさの違う穴のあいたドラムが4〜5個並んだ機械(月光式選果機と呼ばれてます)の上に青梅を流していきます。小さい実から順にドラムを通って下に受けられている箱に入っていきます。この作業は、梅の実が濡れているとよけいキズが付きやすいので、選果作業をする前には、必ず乾かしてからします。


漬け込み

 ここでは、選果した青梅を、塩漬けにします。塩加減は、梅の重さに対して約18%〜20%位が目安です。この時、梅の実に塩がまんべんなく絡まっているのが理想です。すると翌日には、梅の実から梅酢が出てきて梅の実が漬かってしまいます。この時、梅の実が空気に触れないようにしないとそこからカビが生えてきますので注意が必要です。20日〜1ヶ月くらいで漬けあがります。

天日干し

 漬けあがった梅の実をザルにひろげて天日干しにします。俗に夏期の天気の良い日で、”三日三晩の天日干し”と言われています。梅の実を夕立などで濡らさないように気をつけます。これで、梅干し(白干し)の出来上がりです。このままでもおいしくいただけますが、塩辛いのが苦手な方は、白干しの梅干しをいったん水に浸けて塩抜きをしてからお召し上がりください。梅を使っての料理の紹介のページでは、白干しの梅干しを使うことが多いので一度覗いてみてください。
 このページを参考に今年の梅の収穫期には、ご自分で梅干しをつくってみてはいかがですか?